今回選んだのは「部材端を直角に修正する」です。この方法を知っていれば、他のジグなどを作るときにも応用できると思います。鉋を使う際にこういった当て板を使うことがあります。でも「直角に削る」・・これが意外と難しい作業です。一方サンドペーパーではその難しさはありません。多少の慣れは必要ですが、細い材なら大丈夫でしょう。
またドリルガイドの使い勝手を考えると「クランプせず、手持ちで使える」というのも大事なポイントだと思います。ガイドの設計にあたり検証を繰り返しましたが、クランプの有り無しで大きな差は出ませんでした。穴の直角精度?と言う点では他の要因の方が大きく影響します。
1.はビットの選び方も含みます。鉄工ビットやブラッドポイントの方がいいようです。片刃のビットは切りくずが1方向に出るのでちょっとバランスを崩しやすいように感じます。適度なスピードで使えば大丈夫ですが、両刃を選んだ方がいいと思います。
また、「ガイドに頼らない」という意識も大事だと思います。ガイドを使えば垂直に穴が開く・・という風に考えるのではなく、穴開けの始めにビットが垂直になるように保持する、「ここが垂直ですよ」という感覚をガイドから得ることが肝要だと思います。その上で掘り進めます。そして、途中でビットやドリルの反力で垂直を失いそうになるのですが、そこでもガイドに「垂直」を教わりながら進める感じです。
何度か練習して、慣れれば精度は上がると思います。ただ、二つ目の要因もあり、いつも完璧な垂直は得られません。とはいえです。ダボやボルト使う際の穴開けでは実用上十分な「まっすぐ」になります。
そもそもの話をすれば、穴開けする際に「今ドリルがどの程度垂直なのかわかりにくい」というのが課題なのだと思います。これはハンドドリルをその点に注目して作れば改善できる気がしますけどね。握りやバッテリーの形状、位置ですね。まあ、自動で垂直に動くドリルができたらそれがいいのかもしれません。
2.はスペーサーの内径です。8mm用で8.2mmありますが、やや遊びが多いです。そして手鋸でも作れるものという制約もありますからガイドの精度は「おおむねOK」が精一杯だと思います。
「マルチドリルガイド」を考えていたら5連の「棚ダボ用ドリルガイド」も作れることに気づきました。可動棚用の穴開けを経験した方ならわかると思いますが、なかなか難儀な工程です。ケガキの作業のしやすさ、垂直な穴、正確な穴ピッチ、作業速度・・とても多くのことが望まれます。色々考えると、ボール盤は答えではないと思っています。今までやってきた方法としては、棚の側板幅に合わせた合板で型を作り、例えば20穴くらいをボール盤で開けて、それをガイドとして何度か使って作業します。ただ、この型を作る作業もあり、型の汎用性もあまりなく、繰り返し使う耐久性もありません。ベストとは言えなかったと思います。
棚ダボ用ガイドはピッチを決めて作ればいいので、2つもあればいいと思います。25mmと30mmなど。端からの距離は設計に合わせて簡単なフェンスを貼り付けるだけです。これも大体20とか25mmでしょうか。これで概ねどのような設計にも対応できます。
正直このガイド・・すごくオススメです。まあ、市販のものやルーターを使う高価なジグもありますけど、オリジナルの設計に合うかどうかという点では自作の方が有利。そしてとてもローコスト。
ちょうど次に作るツールカートに可動棚を付ける設計にしていたので、まずはこのガイドをシェアーしておこうと思いました。そして今後も可動棚のあるものを気軽に作れます。
最後にビー玉のゲームですけど、これも簡単に40穴の加工ができました。作ってみるとビー玉と木の台が出す音が気持ちよくて「もっと長い台で作ればよかった-」と思いました。
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