1. 上手に使うコツ
「両手で安定させる」・・授業で初めてトリマーの使い方を習ったときに、安全な持ち方を教わりました。トリマーは片手で使える良さがありますが、ベースも小さく、ちょっと不安定です。左手を添えて使うことが多いですが、どうしても刃の近くに指が行くので気をつけないといけません。ベースの立ち上がり部分を持つように、トリマーの予期しない動きに対応できるように、教わりました。
長く使っていますけど、数回危ないなと思ったことがあります。予期しない動きをすべて知ることも説明もできませんけど、無垢材を削る際に刃に削りカスというか、削った材が線状に巻き付くことがあります。これが悪さをすることがありますね。何かあったときは大抵・・ドンという軽い衝撃と共にトリマーが暴れます。
上記のようなケースでは途中で止めて、カスを取り除きます。気をつけていれば、ほぼ起こりませんが、経験がなければ、ビックリします。ので、その際に指が刃の方に行かないようにベースを持とうということです。この持ち方だけでかなり怪我を防げると思います。
あとは加工が終わって、材からトリマーを離したとき・・まだビットは回っています。そこに意識が行っていないと、何かに当たるとか・・危ないですね。
トリマーはスイッチを入れる前から刃の位置を意識して、回転が完全に止まるまで気を抜かないことが大事です。
「適量を削る」・・たぶん、思い違いなのでしょうが、一度にワーッと削る方を見かけます。そういうものだと思ってるのかなと察します。メーカーの取説にも特に記載がありませんしね。面取りでもミゾ加工でも。材は木でビットは超硬ですから切れるには切れます。ただ、時間を多少短縮する以外のメリットはありません。むしろデメリットの方が多いです。きれいに削れない、刃や工具の寿命を短くする、そして予期しない動きが起こったときは・・反動が大きく出るでしょう。プロの方で作業時間を気にするのであれば、まあそういう選択肢もあるかなと思いますが、DIYでは、あるいは丁寧な仕事を目指すのであれば数回に分けて、適量を削るのが吉ですね。
2. 守りたいルール
ルーター、トリマーで削る際に安全のために守るべきルールがあります。色々な説明の仕方があると思いますが、今回2つにまとめました。「基本のルール」と「左側のルール」ちょっと複雑な加工になると「あれ、どっちから削る?」ってなることがあります。その際もこの2つで答えが出ると思います。ルーターテーブルであってもフェンスを使う際は「左側のルール」が大事です。
3. 使いこなすヒント
「深さの微調整方法」・・あとちょっと削りたいことは結構あります。0.5mm、それ以下とか。また焼け、逆目対策で逆方向の削りをするときも削る量は紙1~2枚です。この調整方法を知っていれば勘に頼ることなく、量を見ることができます。
「ストレートガイドの当て木」・・お約束のあれです。ちょうどいい長さがあるので紹介しました。長すぎず、短すぎず。230~250mmでしょうね。
「ビットの付け方、外し方」・・これも30年前に習ったままです。ビットが底に付いたらちょっと戻すのはとても大事です。コレットの構造上ナットを締めるとビットとコレットを下に押し下げる作用があります。既に底に付いていると、ビットは下がらず、コレットの締まりが悪くなります。
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