まっすぐ、正確に切りたい!・・のこぎりガイド

自作、のこぎりガイド

正確に切れると何が変わるのか?

まあ、DIYの家具製作では気にしなくてもいいかもしれませんね。小箱とかスケールが小さくなってくると気になってはきます。そして、ジグを作る時は精度のある材料取りができると設計も製作も楽になります。

丸ノコとそれなりの切断ジグがあれば、考えるまでもありません。でも、丸ノコが使えない状況でDIYを楽しんでる方もいますしね。「初心者だけど手鋸で精度ある切断をしたい」という課題にチャレンジしたくなりました。

ノコギリガイドといえば、DIYでよく使う材、1x材、2x材をまっすぐ、直角に切るというのが役割です。ただ、2x材を使う場面で0.5mm以上の精度は必要ないでしょう。もちろんきれいに直角に切れている方がいいのだけど、寸法精度という言葉はあまり馴染みませんよね。一方10x20mmの工作材とかでジグを作るとなると、きれい、直角、寸法がきちっと揃ってるのが大事。そこから発想したものが今回のガイドです。

工作材だけだと、これまた面白くないので1x6まで切れるようにしました。DIYで一番使うのは1x4と1x6かな。3/4インチ、19mm厚というのは家具を作る時の基本で、大抵のものは作れますから。小箱を作る時は6~15mm厚で30~100mm幅とかですね。このガイドで精度のある箱が作れます。

ちなみに2x材用のガイドも考えています。2バイ材だと精度はそこそこでも長い材を効率よく切り分けていくスタイルでしょうから、何か工夫ができたらと思っています。

動画の補足説明です。

■のこぎりガイドの特徴と使い方

ケガキに合わせて切る・・これ基本ですけど、線の右、左、真ん中と切り分けることもあります。作り方の最後で「木端支え」を取り付けますが、これが切断位置を示すので迷うことがありません。

寸法決めのストッパーを使う・・「測って切るな」とよく言いますけど、家具作りは材料を同じな長さに切ることから始まりますからね。1mm間違えたらならすべてが同じくズレていればいいんです。

縦位置で使う・・実はメリットが色々とあるんですけど、動画では詳しくは説明しませんでした。

まずは「材料が見やすい」木口が見えている状態なので四方から見ることができて、そのまま切れます。刃の出口に切り込みを入れておくのも簡単。まっすぐ切るコツなどで4周にカッターでケガキを入れるとか、回しながら切るとかありますけど、必要ありません。

次に「アサリのない鋸を使う」アサリには役割がありますが、ない方が精細な切断に向いています。使っているライフソークラフト145は刃のピッチがゼットソー7寸目と同じで細かく、バランスがいいです。

最後に「腰に優しい」(笑)1日作業すると腰がね。ちょっとでも楽したい。

■微調整、修正する

これは丸ノコを使っていても必要なことがあります。微調整はかんなでするのがベスト。だけど、木口削りはジグなしでは難しい。りっぱなカンナもいりません。ここでもホビーカンナが活躍、ちゃんと調整すれば使えますね。ホビーカンナについては他の記事も参考にしてください。手鋸で切って、鉋で調整・・これだけで達成感ありますよ。ノコギリガイドがあれば誰でもできます。

■ガイドと相性のいい鋸

試用段階で色々と試しました。ゼットソーは265、8寸目、7寸目、硬木250と持っています。すべて試しましたけど、7寸目は刃が逃げることがわかりました。刃厚の関係でしょう。7寸目は0.4mm、他は0.5mmです。パイン材ならベストは8寸目、切り口もきれい。タモやナラを切ることがあれば硬木250。265もOKですが、切り口のバリが少し出ますし、速く切れるわけでもないのでオススメではありません。初めての1本なら8寸目がいいのでは。

■練習のコツ

これも動画は手短に済ませました。ノコギリガイド=切るための道具と思ってしまいますけど、ノコギリの使い方を習う道具でもあるんです。まずはまっすぐ引く練習をします。大工さんのように上手になるには1000回は切らないとだけど・・DIYではなかなかね。作りたいものが出来上がるのが大事で、次に練習もできたらいいのにという場合、ガイドは有効だと思いました。

■ガイドの作り方

のこぎりガイドなしでノコギリガイドは作れるのか?
材料は通販した方がいいかも。少量でもきっちりと切ってくれますからね。材料はシナランバーがオススメです。

■初心者でもまっすぐに切れる!

我が家の初心者様にお願いしました。本人もビックリしてましたけど、ガイドを作った私が正直驚きしました。「まさか、そんな・・初めてで・・」完璧でした。その後も数回切りましたけど、調子に乗ってきて力んだせいか、わずかにズレが出たカットもありました。でも、紙一枚程度で実用上まったく問題ないレベル。切り口もきれい。

ということで手鋸DIY派の皆さまにオススメします。

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