組み立てはこのネジで! 3分でわかるネジ選びと止め方のコツ

コーススレッドビス、割れ


新しいシリーズ始まります。

今まで省略してきた手順や細かいテクニックなどを3分で解説していきます。第1回目は「ネジ選びと使い方のコツ」です。今更感がありますねー(笑)

ネジは奥が深いです。木工よりも金属加工の方が圧倒的に種類が多い世界。しかも、ネジは本来特注するものだと聞きます。市中にあるネジはその昔からあるものは除いて、おこぼれと言っていい物だと思います。いっぱい作るから分けてあげますよ。いつも作ってるから汎用品にして販売しますね・・ということでしょう。規格も実はあるようでなく、JISはあるけど作っている現場では特に気にしてない。だって元は特注品ですからね。面白い話です。

さて、最近の木工ビス・・これは誰かが発明したんでしょうね。で、色んな方がビスについて解説してます。勉強になりますね。でも「結局、どのネジ使うの?」「どうやって使い分けるの?」という疑問が出てきたりしませんか・・ということでネジを一番使う場面「組み立て、ジョイント部に使うビスはこれでOK」というテーマで動画を作ってみました。

今回は軸細コーススレッドですね。コーススレッドビスは安くて便利なので瞬く間に普及した感がありますが、そこから派生したビスでしょうね。足割、フレキ加工という機能が追加されています。海外ではcountersunk head fluted tip wood screw と呼んだりするようですが、フレキって何?とは思います。調べてもよくわかりません。

とにかく便利・・ということ。で、家具の組み立てに向いてます。大工的な造作なら普通のコーススレッドビスの方がいいこともあるでしょうけどね。

さて、止め方のコツとしては手回しのドライバーを使うことです。正直あまり見かけませんね。皆さんインパクトドライバーでダダダダっと打ち込んでます。これは大工さんの使い方ですからね。ネジが表に出ることがない前提で、釘のように使う方法。で木口が割れても気にしない。まあ、それでもいいんです。でも家具をネジ留めで組み立てする時にネジの入り具合が気になる場合は、手回しのドライバーを最後に使う方がきれいに思い通りに仕上がります。

6mmのビットでケガク方法もあまり見たことはないけど・・皿取りビットがベストではないので、別の選択肢もあるということです。kikikuma的には一番きれいに納まると思ってます。何かのヒントになれば幸いです。

ねじの歴史は意外にも古く、15世紀頃から使われています。そして日々工夫され今日に至ります。釘やネジを使わないで作るというロマンが巷にあります。素敵なことです。でも、釘もネジも歴史ある木工道具ですから上手に使うたらええんですよ。(土井善晴風でお願いします)

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