ミニ・トリマーテーブル:A4サイズで使いやすいのよ



ミニ・トリマーテーブル


新しい年、新しいこと・・2024

お気の毒なニュースが続く日々ですが、それぞれに理由があってのことと思います。一日でも早く、普通に戻れることを祈りたいと思います。今いることに感謝して今日も自らの道を生きていきます。合掌

今回のテーマはトリマーテーブルを選びました。DIY初心者の方でも気軽に作れるもので、kikikumaらしい工夫を随所にしました。まず大きさですが、身近なサイズと言えばA4サイズ・・まあ、思いつきですが、これで本当に機能するのか試してみたくなりました。実際使ってみると、驚きの連続でした。目からウロコとはこのことですね。

大きなルーターテーブルは益々ホコリが積もりそう・・ミニ・トリマーテーブルでほとんどの作業ができると思います。

トリマーの位置を左上にズラすことで天板を概ね1/4サイズにできました。実は一般的なサイズではトリマーを中心にすると左側と上側はあまり使わない部分です。そこをそぎ落とすとA4くらいになります。その余白は特殊な作業をする際に必要だったりしますが、一番よくする溝加工とジョイント加工ではあまり使わない部分です。ルーターテーブルの持つポテンシャルをフルに使いたい方は大きいテーブルにした方がいいと思いますが、取り敢えず、溝加工とジョイント加工したいのならミニでOK。

そして作業台の右端に設置するととても使いやすい。固定方法も大事なポイントです。そして固定するためのベースは天板の反り止め、補強にもなっています。治具の設計上も大事な部分です。合板は反っているもんです。その反りは加工精度にも材料運びの安定性にも影響が出ます。できるだけ抑えておきたいですね。

動画の補足です。

■トリマーテーブルの作り方

材料は9mmのシナ合板です。MDFを使う方もいるようですが、オススメしません。全体をしっかりと補強すればいいでしょうけど、今回のような簡易な作りで済ませる場合は合板を使いましょう。

■フェンス材の製材

この手の作業は自動や手押、または鉋でするものですが、どれもDIYではハードルが高いですね。トリマー・カンナ治具での整え方を紹介しました。これならトリマーベース治具を作れば誰でもできます。今回のような作業が簡単にできる理由はベースにあります。台の長さとごくわずかな反り、直角にするフェンスが備わっているからです。またビット径よりも幅のある材ですが、1.5倍程度ならうまくいきます。両側から削るので厳しい目で見ると材料の表面は中央部が凹んで仕上がります。でもペーパーでほぼ均すことができるのでOK。

もし電気カンナ治具を持っていれば、2面は簡単に仕上がるので残り一面をトリマー・カンナ治具で作業します。

さて、今回の設計でちょっと気になっているのはフェンスの高さなんですが、もう少しほしい時がありそうですね。改良法があるので別の機会に触れます。

■面取り加工をする

ベアリング付きのビットなのに何故フェンス・・と思われる方もいるかもしれませんね。理由は2つあります。動画を見ての通りですが、まずは木口の焦げ対策にとても有効です。ベアリングのみでは作業中に端の方でほんのちょっと躊躇するから、スピードが落ちて焦げます。フェンスがあれば一定のスピードで材料を通せますから焦げにくい。もう一つは安全ですね。ベアリングだけだと端の方で材料がうまく当たらなかった時にキックバックします。これは怖いですよ。手や指が刃の近くになければ怪我はしませんけど、すごく嫌ですねー。フェンスと押し材を使えば、これも起きません。

集塵の効果が高いのはおまけですが、実際ビックリするほどうまくいきました。トリマーの方に付ける集塵ノズルだけでこれだけ効果があれば文句ないですね。

以前設計した大きなルーターテーブルが霞んでしまうようなものを作ってしまいました。ただ、作業場に余裕があれば大き方がいいことも。様々なアクセサリー、補助治具を作ることでより活きてくると思いますので、今後の課題にしますね。


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