端材で作る究極のキッチンペーパーホルダー

 

キッチンペーパーホルダー、端材活用

ついにキッチンペーパーホルダーできました。これ以上シンプルなものはできないよね・・というデザインです。

まあ、紐だけでも機能しちゃうわけだから、そんなにすごいことじゃないんですけどね。木工DIYの意地というのか、木を使いたい、端材を使いたいという思いで生まれました。敢えて言えば少しだけ木を使うメリットはあります。

1.安定感
2.調整しやすい
3.取り替えやすい
4.カッコいい?

紐で吊すのでプラプラしますけど、木の重さで少し落ち着きが出ます。紐の長さの調整がしやすい。取り替えは簡単・・すごく大事なポイント。見た目も、なんというか木工DIY感が出ると思う。

とまあ、そんなことなんですけど、開発の経緯を少し話します。これ本当に2年考えました。(笑)

試作を始めてすぐに丸棒よりも角材の方がいいことに気付きました。丸棒だと回りすぎて、ペーパーが勢いよく出ちゃう。角があると動きがカクカクするけど、その方がいいわけです。で、押さえをどうするか?

ペーパーが製品、ブランドごとに違うのでそれに合わせた調整方法が必要です。キッチンペーパーは最近は2倍巻き、3倍巻きと巻き数が増えてきました。どうもその分長さを短くしてコスト調整しているようです。以前は数ミリの違いが今は2cmくらい違う製品があります。やっかいです。複雑な構造にすればきっと解決できるけど、それはなんか違う。最小限でなんとかしたい。であれば紐を使うのがいいだろうと思いました。木と紐の組み合わせ、紐の使い方でなんとかできるかもしれない。色々といじりましたけど、良い方法が思い付かず、試作のままキッチンで長く使っていました。実際に使うと発見はありますよね。その中で取り替えやすいかどうかは重要なポイントだと気付きました。でも、これは課題が増えただけ・・やれやれ。

先日工房の端材の片付けをしました。いつか使うからと数年、いや数十年貯めていた子達です。3日くらいかけてやっと一段落。お陰できれいさっぱり、気持ちいい。ふとキッチンペーパーホルダーのことを思い出しました。「あれなんとかできないかなあ・・」

で、一気にすべての課題を解決する構造が浮かびました。あの切り欠きです。興奮しましたねえ。ヤッター!

で、いくつか実験をしました。長さ違いに対応できること、押さえの抵抗を調整できること、片手で切れることも確認。最後の最後に・・「あれ、これだと紐だけでもいけるんじゃない」

はい、いけました。結局いらないことをしていたようで凹みました。床に崩れ落ちました。

それでも気を取り直して、細かい検証をすると木のパーツは上記のような意味がありました。「端材の活用」という木工DIYならではのテーマもあります。これで薪になりかけてた端材たちを有効活用できます。そしてものすごく簡単なのでいっぱい作れます。プレゼントにピッタリ。

ここまで簡単だと夏休みの宿題レベルだから夏に流行るかもしれない。そして世界中でこのキッチンペーパーホルダーが使われるかもしれない。そう思うと作ってよかった。立ち直れた。

この製作用参考図面は無料公開することにしました。材料は何でもOK。100均にもちょうどいい感じの材があるし、DIYの原点に帰るような作りです。ミルクペイントなんかで仕上げても素敵だと思う。是非作ってみてくださいね。

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