PENTAXさんおめでとう!

わたしが道をきれいにする

カメラ界隈でもっとも素敵なニュース・・PENTAX17の登場

最初は冗談かと思ったけど、できましたね。色々とあってフィルムカメラにたどり着いたんですね。すばらしい。ありがとう。

ものを作るのって大変です。DIYならそれも楽しめますけど、お仕事だと辛いことも多いですからね。まして半分失いかけた技術を復刻して量産するとなるとエライことです。本当にお疲れさまでした。開発の人が試作機を手にした時に涙が出たとのこと。うーん、日本の未来は明るいなあ。まだまだこれから。これが始まり。kikikumaはそっちの世界を信じます。

写真を撮り始めて随分になるけど、デジカメになって撮る枚数は4桁、5桁変わりました。お陰で上手くなりました。上手いというのは何かに比べて上手いではなく、自分が表現したいことができるようになった、仕上がったものに納得できるようになった。イメージとのズレがなくなった・・そういうことです。下手な時は「なんか違うんだよね」と思ってやり続けます。上手くなると「そう、これこれ」ってなります。木工も同じですね。イメージとのズレは技術、知識、経験の不足から来ます。これらがあるレベルで揃うと「あ、いいね」と思えるようになります。

そこからまだ先はあります。今度は自分の考え方が変わっていく。「下手もいいよね」と理解が進みます。そして「自分が撮った、作った」という考え方を超える日が来ます。たぶん、その先もあるんでしょうね。

写真で言うと解像感、ピント、色再現・・色々な要素があります。デジタルに比べるとフィルムってすべてが曖昧なんですよね。で、デジタルになって曖昧さが薄れ、諸々が解析され、ようやく色んなことがはっきりと見えるようになったのかな。よくわからなかったことがわかるようになると、そのこだわりを捨てることができます。目の前のことをもう少し冷静に見ることができます。だから「フィルムいいよね」って素直に言えるようになります。

色も転んで、ピントも合わず、解像感もない写真・・いいですねー。フィルムはここ数年触ってませんでした。色々な言い訳があります。(笑)

だからデジタルで、ここ5、6年それを試してきました。ピントの合ってない写真。不思議と合っているよりも見た目に近い、自分が見たかった画になってる気がするんですよ。

PENTAX 17を手にしたらもう一度このことをフィルムで確かめてみます。一眼レフでない、ハーフサイズ、ゾーンフォーカスカメラ・・気軽に撮れる、考えずに撮れるカメラ。これがずっとほしかったんだと気付きました。

今は写っている物がなんだかわからないものを好んで撮ってますから、機材は何でもいいんですけど、ずっと使っているオリンパスが相棒です。軽いが一番。表題の写真は普通に撮ったものですけど、最近のお気に入りはボディキャップレンズ。買った時は使い方がわからなかった。15mmF8固定のトリプレットレンズです。マイクロフォーサーズ機を持ってる方には今更のオススメ。解像はモヤッとしてて、色は濃く、逆光がどうした?というくらい差し込む光に強い。足りないことがいいのよ・・という境地にあれば面白いです。ピント合わせもないので何も考えずにパッと撮れるのが本当に清々しい。高性能AFよりもゾーンフォーカスがいいと思うこの頃。

Pentax17・・72枚撮りだから「ああ、もう一本終わっちゃう」が先延ばしにできる。72枚もあると「まだ撮らなきゃ、現像に出せないよ」色々と悩ましくていいねー。

あ、受注停止になったね。よかったねー。ゆっくり妄想しながら手に入れる日を待ちます。

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