丸鋸スライド台などで使う究極のクランプ

合板クランプ、治具用クランプ

できました。丸鋸スライド台。シンプルな丸ノコ用の治具は以前作りましたが、使いやすさでいえばスライド台の方がいいですね。ただ、課題があって設計できませんでした。材料を押さえるクランプ・・市販品を買うのは面白くないし、実際探してもこれはというものがありません。開発するしかなかった。のでこの2年、丸鋸スライド台が作れませんでした。

金属部材を使うのは抵抗がありました。この種のクランプは刃の近くで使います。間違ってクランプを切ってしまうことや刃が当たった場合が心配です。チップソーはアルミも軟鉄も切ってしまいますが、予期せず当ててしまうと刃が痛んだり、破片がどこに飛ぶかが気になります。正直合板以外はオススメできません。刃から離れた箇所にクランプするならいいんですけどね。

合板で作るクランプ、固定型は以前からよく使っていました。倣い加工の型にはピッタリで3つ4つ作るのも簡単で重宝します。でも、あまり自由度がなく、色々な状況で材料を押さえるには物足りない。でつい先日、ひらめきました!

試してみるとパイプもうまく押さえられる。真鍮パイプ、アクリルパイプをつかって治具を作ってきました。このパイプ類を切るのは、というか押さえるのは意外と難しく、すでに公開している丸ノコ治具でも工夫が必要でした。丸ノコでパイプが切れるようになると治具の幅が広がりますね。

ちなみにチップソーで切ってもOKなのは一部の金属と樹脂です。一応切れるよということです。丸ノコに付いてる刃は木材用だということを忘れずにね。アルミ、真鍮、銅はOKですが、厚みは3mmくらいまでにしておきましょう。そして木材とは違う性質があるのでしっかり押さえること、クランプするのが大事です。手で押さえて切るのは・・やめてね。

これで丸鋸スライド台も作れます。よかったあ。ということでまずは合板クランプを公開します。正直、スライド台よりもこのクランプの方が大事。怪我をしないことが一番大事だから。図面は無料公開してますから是非使ってくださいね。どんな治具でも応用できます。

「究極のクランプ」の作り方は簡単でトリマーで溝加工してノコギリで切るだけです。なんとかいうか、ちょうどいい作業量と内容。DIYするのが楽しいです。そして便利なクランプが出来上がります。市販のトグルクランプよりメリットが多いと思う。トグルクランプは倣い加工の型などで数十回とか同じ作業を繰り返すのならオススメします。同じ物を同じように押さえるのが得意。本気のお仕事用です。クランプのハンドルが掴みやすいし、安心かな。でも自作の治具には向かないなあ。クランプの寸法からくる制約が大きいです。治具自体も大きくなりがち。押し出すタイプのトグルクランプはボール盤での作業でたまに使うけど、他はほとんど使わない。DIYには必要ないかな。便利そうに見えて意外と・・な道具でした。

究極としたのは「最小限、ロープロファイル、ローコスト、色々な材料をうまく押さえられる」を実現できたからです。でも、この後至高とか超絶とかがあるかもしれませんよねー。(笑)

丸鋸スライド台の動画は公開しました!
https://youtu.be/XQlTm9irMkQ


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