縦びき用の丸のこガイド・ジグ

丸のこ、丸ノコガイド・ジグ

なかなか見かけないジグだと思います。

縦挽きができるとSPF材とかの幅を変えることができます。作れるものが増えますし、設計やデザインも規格寸法にとらわれずに済みます。

縦びき用のジグは横切りのものとは少し違います。横切りのジグはレールの上を丸のこが走る設計が一般的だと思いますし、合理的です。材料を押すことで安定して切れます。一方縦引き用となると、細い材を取る場面が出てきます。材料自体が安定しないことから、上からしっかりと押さえておく必要があります。横切りのジグの設計を流用するとなると、材料押さえをどうするかという課題が出てきます。また治具の長さがほしいです。今のところ妙案はありません。ということで、専用の丸のこガイドを用意して、幅を決められるベースを一緒に使う案の方がシンプルでいいのではと考えました。そして1m長の丸のこガイドは単体で使えますから3x6を切り分けることもできるので多目的に使えます。

縦引きは昇降盤、テーブルソーでの作業が一般的です。丸のこに付属の平行ガイドでも一応作業はできますが、正直使いにくいですし、細い材を取るのは危ないかな。とはいえ、昇降盤の類、現場で使うコントラクターソー(テーブルソー)も使い方に精通していないと大きなケガをします。DIYerとしては悩ましいこころではないでしょうか。

丸のこのジグですから「安全」には気を付けなければいけませんが、作法がわかれば、昇降盤、テーブルソーよりは安全だと思いますし、平行ガイドよりは作業性もはるかに良いと思います。

そうそう、丸ノコを逆さ付けして簡易なテーブルソーを作る動画とかありますね。うーん、その気持ちはわかります。作業性は上がると思います。上級者の方でコントラクターソー使ってる方もいますね。うーん、でもテーブルソーの危険についてよく知っていますか?事故がないことを祈ります。

これだけは知っておいてください。木工機械の中で一番怪我するのはテーブルソーだということを・・使う頻度も一番多いので当然かもしれませんが、毎日、何年も使っている人が怪我をする機械だということです。丸ノコが上を向いて、フェンスが付いて、材料をその間に通す・・この作業に既に危険が潜んでいます。DIYではオススメしません。お金と場所があってテーブルソーを買えるよ、安全装置の付いた最新のもあるし・・という方はしっかりとした安全教育を受けられる所を調べてからにしてくださいね。お願いします。

kikikumaは米国の学校で木工を学びました。公の機関は安全に厳しく、徹底しています。とはいえ、実作業では安全装置を外した加工もします。せざるを得ない加工もあります。ので先生には「基本をしっかり知って、これから始める作業に危険がないかどうか毎回確かめてから作業をしなさい」と「自分の目と耳で危険を避けること、安全器具はあくまで補助」と教わりました。毎回ですよ、いつもと同じ作業だと侮るなかれ・・です。今でもテーブルソーの前では一呼吸して、加工内容を確認してから作業しています。

DIYは楽しいが一番大事です。多少の作業性の悪さも楽しみましょう。材料の小割も縦挽き治具でなんとかなりますからね。

材料の再製材のやり方、1xや2x材の平面出しをして、寸法に整える作業をまとめた動画があります。参考にしてみてください。

■ジグの使い方
合板からSPF材まで様々な大きさ厚みを切ることができます。フェンスの高さを押さえ、12mmの合板をスペーサーなしで切り分けることができるようになっています。

■SPF材などの無垢材を切る
合板とは違い反りに注意する必要があります。板から細い材を切り分けるときは、荒取りをしてから仕上がり寸法に取ります。

ジグの特徴
作りやすい設計を心がけました。フェンスを固定する方法は色々とありますが、M6のねじ付きノブと鬼目ナットを使って作る押さえを考えました。一緒に使う丸のこガイド・・市販のものがありますが、1mサイズはなかなかに高価ですし、DIYするメリットが十分あります。そしてジグでも使えるということです。

最後に、今回丸ノコの刃を新調しました。日立(ハイコーキ)スーパーチップソー52枚刃を選びましたけど、切れ味いいですね。無垢材の縦引きだけなら専用の刃を使った方がいいのですが、合板も切りたいですからね。歯数の少ない兼用刃がピッタリでした。

詳しい製作用図面があります。是非活用ください。こちらからどうぞ

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