ホビーカンナの使い方、台直しと刃の調整方法

ホビーカンナ、台直し



廉価な洋ガンナ・・

数百円ですから、使えるのかなあって思いますよね。amazonのレビューでは「使えるよ」という人もいます。さて、どうでしょう?

カンナを使ってみたい、ちょっと試してみたいというDIYerは結構いるのではと思います。取りあえず「お試し」としてオススメできるものはないかなと思い、いくつか検討しました。

カンナはざっくりいうと和式木製かんなと洋式金属製に分かれます。もちろん洋式木製もありますが、使い方や仕立て方は金属のものと同じです。和洋の違いは刃と仕立てにありますが、どちらも上手に使えば同じことができます。敢えて言えば木製は台が摩擦で減りやすく、金属台は持ちがいいです。また、和式と洋式の違いはかける際に引くか押すかです。押した方がより力が入ります。一方引いた方が微妙にコントロールできる良さがあります。

これらを考えると、より繊細な仕事には和式木製がよく、ラフな仕事、長時間使う仕事には洋式金属台がいいと思います。

実際そのように使っています。手持ちはほとんど和式木製かんなですが、彫刻作業をする際に金属台の南京ガンナを複数使います。木製も使うのですが、刃口は真鍮で埋めています。とにかく減りが早いのでここは金属の耐久性に頼りたい。

さて、カンナは刃も大事ですけど、DIYだとその刃を研ぐか研がないか・・これが大きな課題です。やはり始めは替え刃のあるカンナを使った方がいいです。替え刃に多少費用がかかっても、研ぎから始めるよりも合理的です。

そして、刃の前に台が大事なのです。刃が研げても台が直ってないと、ちゃんと削れないです。ですからもしカンナの勉強をするのなら、まずは台の直し方をよく理解し、経験し、それから刃研ぎを身につけた方がいいです。研ぎはある程度できるようになるというか・・刃がちゃんと付いているかどうか見分けるまでに時間がかかりますしね。

刃研ぎの心配をしなくていい、台の持ちも良い、非常にお安い・・ということでホビーカンナです。

替え刃があるから切れなくなったら入れ替えます。金属台ですが、小さいので下端も簡単に直せます。使い方次第ですが、軽作業なら結構長く使えるでしょう。

で、台直しをするといいことがもう一つあります。台が黒く塗装されていますが、これだと刃先が見えにくいんです。ので調整がしにくい。台の塗装をはがしてしまうので、刃がよく見えます。錆は大丈夫・・使う度に刃物油、椿油などを塗っておきます。そもそもこの黒塗装も使っている内にはげるし、刃にも油を塗らないと錆びますからね。

ちょっとカンナも使ってみたい方におすすめです。調整作業もDIYの楽しみ。

追記:ホビーカンナの刃裏は少し角度を付けて研いであります。ので研ぎ方にコツがあります。記事:研ぎ方のコツを参考にしてください。
また、刃の表裏を変えるという記事も上げました。ホビーカンナをうまく使うには大事なポイントだと思います。是非ご一読ください。

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