その際に材料に何を使い、どこで入手するか・・悩みが尽きません。平面を出すルータージグ製作で質問をいただきましたので、関連する内容を記事にしたいと思います。
合板以外ではMDF(木の粉を樹脂で固めたもの)をルーターのテンプレートによく使います。ホームセンターではOSB合板や針葉樹合板を見かけることがあると思います。建築系のDIYでもポピュラーですけど、kikikumaは家具、ジグ製作では使いません。これらの材料の何を気にしているのか・・
合板とランバーコアを比べるとランバーコアの方が軽く、反り、ねじれが少ないです。加工性能では合板の方がネジが効き、サネ加工など色々とできます。剛性も高いです。ラワン材とシナ材では色、性質が違いますので仕上がりとしてどっちを選ぶかということ、見た目、意匠のことですけど、個人的にはすごく大事です。道具は使う時の気分も性能の一部だと考えてますから。5のささくれ、実はこれも大事です。ラワンは切り口がささくれます。気を付けてないと怪我します。これはしっかりと面取りをすることである程度防げますが、そもそもそういう材質なんです。だから家具、ジグに仕上げた後も気になる点です。最後の切り粉、これは安全に関することです。合板類は接着剤を相当量使っています。切ると接着剤が粉になって舞います。屋外ならまだいいのですが、室内だとしばらく漂います。鼻水が出たり、咳き込んだ経験があるのではないでしょうか。OSB合板、MDFは大半が接着剤ですから、そこも考えて選びたいですね。いずれにしても防塵マスク要です。この記事を参考にしてください。
ので、諸々を考え、今はシナ合板かシナランバーしか使いません。価格だけ見ればお高いですけどね。シナ材の合板は仕上げ材です。他は下地材ですから価格の違いはそこにもあります。家具、箱、ジグ作りの材料に使い、端材は小片でも色々と活用しますのでムダがありません。切り口の処理も必要なら糸面でOK。治具の材料として見ると、ルーターテーブルなどはすべりがいい方がきれいに切削できます。ワックスで仕上げておくといいですが、その点でもシナの方がいいです。
ちなみに合板よりランバーコアの方が安く、軽く、平面性がよいので主にこちらを使います。またシナ合板には表面材の違いで片面、準両面という仕様があります。片面の方が安いのですが・・反りがひどいこともあります。準両面の方が使い勝手がよく、オススメです。片面材は何かに貼ったり、納めたりして使う分にはいいんですけど、合板自体で何かするのには向いてません。最後に高価な共芯合板があります。めったに使いませんけど、合板造の家具で切り口を磨いて仕上がりとするのなら高級感が違います。
Q:アルミアングル材の入手先が知りたい
A:ルータージグにはアルミアングル材を使いましたし、ダボ穴治具では真鍮パイプですね。ホームセンターにはあまりないものです。これらの入手先・・少量しか必要ないので、まずは基本送料無料のアマゾーンかヨドバシーで探します。なければモノタロウが最後の砦・・サンドペーパーもあるし、細々したものも揃います。ネジ類はできるだけホームセンターで入手できるもので設計するようにしていますが、通販もよく使います。ねじNo.1は長くお世話になってます。ネジに関する情報が記載されていてわかりやすいです。近所で手に入らない時は重宝します。
近年のウッドショックでSPF材も合板類も高騰してしまい、DIYで使う際もハードルが上がってしまいましたね。業者さんは材料の入手が難しくなるとコスト削減のため色々と工夫してくれますが、それが質の低下につながることがあります。ので今日は大丈夫と思っていても明日には違う考え方が必要になるかもしれません。残念なことに自然由来の材料の環境はここ10年を見ても更によくない方向に向かっている感じです。これは関わるすべての人たち、私たちの招いたことですから、考えないといけないことが多くあります。その上で材料とどのように付き合っていくか、価格や質のことを気にしすぎてその先のことに目が行かなくなってしまわないよう気を付けたいと思います。
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