自作ドリルガイドVer.2とボール盤

ドリルガイド、木工ビット
 

ドリルガイドを公開してもう2年になりましたね。

色々と作りました。治具、ツールカート、道具箱などなど、ほぼすべてのプロジェクトで使いました。・・ドリルガイドVer.1はこちら

今回のアップデートは2種類にしたことと、作り方を少し変えたことです。ノコギリガイドがありますから、パーツを直角に切るのが簡単になりました。2-4型は2mmと4mm穴用です。2mmのパイロットホールを使うのがミソです。あらゆる穴径、穴開け作業に対応します。で、ビスの下穴はよく開けるので4mmを使う。これさえあれば何でも作れます。5-6-8型は5、6、8mm穴用で治具製作とかダボ継ぎに使います。

DIYでボール盤なしで「まっすぐ穴開けする」という課題がありました。これをどう解決するか・・ということからkikikumaのプロジェクトは始まりました。2年間ボール盤なしでやってきて思うのは「あれ、なくても大丈夫かも・・」ということです。パイロットホールは一手間ですけど、これが答えですね。穴開けには2段穴などの複合作業もありますけど、それらにも対応できる。3.5mmとかの端数のビットでも使える。そしてわずかな違いですが、ボルトスペーサーよりも傾きなく開けられると思います。

実は今回2mm穴に真鍮パイプを使わない方法はないものかと思案しました。いくつか候補はあったんですけど、精度よく繰り返し使えるものということではやはり真鍮パイプしかないという結論。今のところ原案を超えられないです。パイロットホールの精度はその後の穴開けに影響するのでここはやっぱり外せないなあと思ってます。ここはDIY魂を発揮してもらって、真鍮パイプを切って使うハードルを超えてください。安価なパイプカッターがオススメです。これがあれば精度バッチリの8mmのダボ穴治具も作れますしね。

フォスナービットを使うような大きな穴はトリマー方式を使うことをオススメします。

実はボール盤は好きな工具で、穴開けしかできないという不器用さに高倉健を感じます。まあ、サンディングするアクセサリーもありますけど、使う場面は限られますからね。クルクル回転して穴を正確に開ける。それだけなんですけど、始めて学校のボール盤を触った時の感動、ワクワク感を今も覚えてます。

ちなみにボール盤選びには大事な仕様が3つあって・・

1.チャック能力
2.フトコロの深さ
3.モーターのパワー

チャック能力は取り付けられるビット径でもありますけど、0.5-13mmならOKです。0.5mmは使わないよというのならそれは良いのですが、小さい物とか模型を作る場合はほしい能力。フトコロの深さとは支柱とチャックまでの距離で180mmあれば、まあOK。モーターのパワーはさほど大事ではないけど、堅木で作業するなら材料負けしない程度のパワーがほしい。この中でもフトコロの深さは一番悩みで、たまにですけど200mmを超える場所に正確に同じ深さに穴開けしたいことがあります。けどできない。

まあ、今となっては深さ決め治具:ドリルストッパーも作ったし、自作ドリルガイドもあるから困りません。ボール盤持ってるけど、この穴どうしよう?という時の解決策にもなると思います。

さて、上記のスペックはほぼ価格と大きさとの比例関係にあって、高い機種はOKですけど、DIY用の卓上ボール盤では望めません。とはいえどんなボール盤でもあれば便利ですよ。だから予算と設置場所が許せば1台ほしい。どう便利なのかといえば「同じ穴径で同じ深さの開けをいっぱいする時」「大きい径で正確に穴開けしたい時」「正確に角度を付けて開けたい時」です。逆に言えば、そういう作業がなければ・・なくてOKということ。DIYでボール盤を買う理由は・・ほぼないかなあ。kikikumaがなくしちゃいました。(笑)

スツールをよく作りましたけど、角度の付いた貫通穴を30mm厚くらいのタモ材に正確に開けるのはボール盤なしでは難しいですね。ちなみにこのスツールの貫用の穴は手持ちで開けてます。複合の角度が難しく、ボール盤ではうまくできないんですよ。よこぐもスツール

とはいえ、やっぱりボール盤は好きなんですよ。どうせ買うならちょっといいやつを狙いましょう。フトコロの深さも含めて言えばラジアルボール盤がいいなあ。国産はあまりないけど、あのSK11からも出てますね。使ったことがないのであれですが、魅力的なスペックです。

最後にあまり語られない安全について・・危ないのはビットが材料を噛む時。色んな条件で起こりますが、噛むと材料を振り回します。で怪我します。ので材料は固定するか、位置決めフェンスを使います。あとは無理しないこと。穴はちょっとずつ深くしていく。一気に開けないこと。ビット,機械にも優しく、より安全です。

DIYを怪我なく楽しみましょう!

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